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もっとも偉大な魚物語 アクアマリンふくしま館長インタビュー


アクアマリンふくしま館長インタビュー

アクアマリンふくしま館長 安部 義孝さんにお話を伺いました。

もっとも偉大な魚物語

シーラカンスについて

地球が誕生したのが46億年前といわれています。そして生命誕生が38億年前。いろんな生物が爆発的に増えたのが「カンブリア紀」といって大体10.6億年くらい前なのですが…、この辺の時間感覚はぜんぜんピンと来ないですよね。(笑)

カンブリア紀になると光合成で酸素を出す生物が出てきました。今と同じくらいの酸素濃度になり有害な紫外線をカットできるオゾン層ができたことで、水の中から陸に上がっていく生物が出てきたのです。そして、その中に四足の動物の祖先といわれるシーラカンスの仲間がいました。古生代という魚の時代から両生類の時代、中生代のハチュウ類の時代へ移っていくわけです。

シーラカンス

そのころの食物連鎖の頂点である恐竜は小惑星の衝突で絶滅したというのが有力だと考えられています。自然環境の激変で当然シーラカンスも絶滅したと思われていたのですが、1938年にアフリカで最初に発見、そして1997年にはインドネシアでも発見されました。

シーラカンスは姿を変えないで生きていたのです。

別種であるこれらのシーラカンスをDNA鑑定で調べてみると大陸移動の最終段階である3500万年前に辿り着きます。今のインドが大陸移動する際に海を2つに分けた際、2種類に分かれたと考えられています。

それから時は流れて今は哺乳類の時代。人間の祖先はチンパンジーから500万年前に分かれました。シーラカンスと比べるとずいぶん最近のことです。

現在の人間の歴史は900世代、一世代30年と考えると大体27000年くらいしかありません。いろいろな生物の進化の中では人間は新参者で、絶滅すれば他の大多数の生物が喜んでしまうでしょう。”人間おごるなかれ”ですよ。

今の子どもたちについて

今の子どもたちはパソコンなどの普及で仮想現実の中で楽しんでいますね。我々が子どもだったころと比べると自然体験という意味で格段に貧しくなっていると思います。とはいっても、昔と同じような環境を取り戻すというのも難しい。そういう意味では、理想的な自然環境を造ることができる水族館や動物園には大きな役割があると思います。

子どもの発達段階で”経験しなければいけない”こと、それは〝生き物はわりあい簡単に死んでしまう.ことを知ることかもしれません。今の時代はそれがわからなくなっていると思います。昔はかえるだって蛇だって捕まえて食べるために殺していました。

現代は〝死を遠ざけて来すぎた〝ということです。

来春完成の「アクアマリンえっぐ」では、子どもの命の教育の場と考え、生き物を「触る」「捕まえる」「料理する」「食べる」など五感で体験するプログラムを一箇所で経験する場にしようと思っています。そして、学校での利用は無料。学校単位、クラス単位で来ていただいて、子どもの自然体験・命の教育を行ってほしいと思います。

シーラカンスのことから話し始めましたが、生き物の進化の中でいかに人間がちっぽけなものかということを知らなければいけないということですね。今我々はいろいろな生物が変化する切り口に生きています。人間の活動と関係なく絶滅するものもあるし、新しい種類に分かれていくものもある。ただし、人間の都合で他の生物を絶滅させてはいけないということです。

「もっとも偉大な魚物語」を語ってくださった安部館長。シーラカンスの新しい発見や命の教育を目標に掲げる「アクアマリンえっぐ」の完成など、本当に楽しみです。

最後に元気ッズ!ふくしまの読者であるお母さんへのメッセージをおねがいします。

アクアマリンふくしまは、お母さんの監視から子どもを解き放っても安全な自然体験ができる場所です。お母さんはベンチでコーヒー、ぜひ子どもの好奇心を解き放ってください。

世界初!シーラカンスの稚魚の撮影に成功

シーラカンスの稚魚

10月6日、「アクアマリンふくしま」の調査隊がインドネシア近海で、古代魚シーラカンスの稚魚の撮影に成功しました。自走式水中カメラ(ROV)で撮影された映像は、水深161メートルの岩の割れ目で泳ぐ姿を映し出しています。

シーラカンスはメスの体内で卵をかえし、体長30cmくらいまで稚魚を育てるそうなのですが、今回撮影されたのは大体31センチ。おそらく体内から出てきてまもなくの画像ではないかということです。

※緑の線は体長測定用のレーザー光です。


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